トランプ大統領の誕生で分かる「アメリカ人の正体」とは?キリスト教と銃と差別など
これが、基軸である「日米同盟」の相手方(アメリカ人)の正体である。
ハリウッド映画しか見ていないと、バカになる。
以下、全ての記事の赤字・太字は、管理人による。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161111-00514581-shincho-int
ヒラリーがトランプに敗れた真の理由 キリスト教が生んだ「熱病」とは?
デイリー新潮 11/11(金) 12:31配信
大方の予想を裏切り、米大統領選でドナルド・トランプに完敗したヒラリー・クリントン。
なぜヒラリーは嫌われ、トランプは支持されたのか――予想を外した専門家たちが、名誉挽回とばかりに分析を始めたが、「既成政治批判」や「製造業の白人労働者の不満」など、いずれも同工異曲。いまいち決定打に欠ける感が否めない。
そんな中で注目を浴びているのが、昨年2月に『反知性主義:アメリカが生んだ「熱病」の正体』(新潮社)を刊行した森本あんり・国際基督教大学(ICU)副学長だ。トランプ当選直後から、マスコミ各社の取材依頼が押し寄せているという。
以下、森本教授に話を聞いた。
「トランプ人気の背景には、アメリカ特有の知的伝統である〈反知性主義〉があります。よく誤解されてしまうのですが、〈反知性主義=バカ〉ではありません。〈反知性主義〉とは、知性そのものへの反対ではなく、知性が権力と癒着して人々の生活に余計な口出しをすることへの反対です」
「〈反知性主義〉の原点はキリスト教にあります。イエス・キリストは、当時のユダヤ社会で特権階級化していた〈学者・パリサイ人〉を厳しく批判し、貧乏だろうが無学だろうが神の前ではみな平等であると主張しました。キリスト教の影響力が非常に強いアメリカでは、この宗教的な平等観が、ヒラリー・クリントンのような既成のエスタブリッシュメント批判に結びつきやすい」
「もちろんトランプ自身の言動は、キリスト教の道徳とはかけ離れています。しかし、アメリカのキリスト教徒は、〈この世で成功しているということは、神がその人を祝福している証拠〉と考える傾向が強い。つまり、神も億万長者トランプを是認しているのだろうと考え、道徳的逸脱についても大目に見てしまうのです」
日本人にはなかなか理解しがたい論理だが、トランプ大統領誕生の深層を把握するためには、アメリカ特有のキリスト教の伝統についても知識を深める必要がありそうだ。
デイリー新潮編集部
ちょっと古いが、もう1つ記事を紹介。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/246942/112400010/?rt=nocnt
米国で進化論を信じる人が過半数超え
堀田 佳男
2015年11月25日(水)
多くの日本人にとって、「エッいまだに?」と驚いてしまうことが米国で続いている。米市民の10人中4人が、人間が神によって創造されたといまだに信じているのだ。
いや、ようやく10人中6人が「進化論」を信じるようになったと言い換えた方がいいかもしれない。米ピュー・リサーチ・センターが2015年11月に明らかにした調査で、ほぼ6割が進化論派になった。2004年11月に米CBSテレビが行った世論調査では、回答者の55%が「創造論」を信じていると答えていたのだ。だが過去10年で急速に進化論を信じる人が増え、形勢が逆転したのだ。変化が起きていると述べて差しつかえないだろう。いったい過去10年で何が起きたのか。
その前に、ここで便宜的に使った創造論と進化論という言葉について簡単に記しておきたい。
創造論は、神が(旧約聖書ではエロヒム)天地を創造。さらに、自分をかたどって男と女を創造したとする捉え方だ。旧約聖書で人間の祖として記されているアダムとイブは、いまでも創造論を信じる人たちが連綿と語り続けている人物である。
一方、進化論は英自然科学者チャールズ・ダーウィンが1859年に発表した『種の起源』で記した自然選択説を基礎にした考え方だ。同書は生物の進化を実証的に説明している書物である。端的に述べるならば、人間は神が創造したものではなく、生物の進化の歴史の中で誕生したという解釈をしている。『種の起源』は創造論と対比する形で議論を展開してしおり、米国では進化論と創造論が社会をほぼ二分している。
共和党大統領硬派は創造論派に配慮
キリスト教信者が多い米国では長い間、創造論が社会の基礎になってきた。創造論を信じる人たちは、人間の起源が細部まで科学的に解明されたとは言い切れない、進化論が圧倒的に有利というわけではないと主張している。
そのため米国では創造論と進化論のどちらが正論であるかは個人によって異なると言われてきた。2015年になっても意見の対立はつきない。
例えば米人気コメディ番組「ビッグバン・セオリー」に登場するシェルドン・クーパーと母親の会話に次のようなセリフがある。
母親「(創造論と進化論については)人それぞれの意見によるから」
シェルドン「進化論は意見なんかじゃないよ、母さん。事実だから」
母親「それはあなたの意見です」
50年前のテレビドラマではない。今年放映された番組での会話である。米社会に創造論がこれほど根強く信奉されているのは、言うまでもなく、学校教育と家庭教育、さらに教会が説くキリスト教の教義の影響が大きい。キリスト教社会は、進化論を否定してきた。
だから敬虔なクリスチャンと呼ばれる人たちは今でも真剣に創造論を口にする。教育レベルが高い人は進化論を信じているとは限らない。
例えばルイジアナ州のボビー・ジンダル知事は創造論を擁護している。テキサス州のテッド・クル―ズ上院議員も「進化論は共産主義者が作ったウソだ。進化論については言及したくない」と述べている。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事やフロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員も慎重な態度を取っており、学校では両論を教えるべきとの立場だ。
彼らはいずれも共和党の大統領候補に名乗りを挙げている。創造論を信じている有権者の票を失わないための策であり、創造論を否定していない人が相当数いる証拠でもある。
その他にも、アメリカでは、子供に銃の撃ち方を教えたり、デートで射撃場に行ったりする。
これも、日本人には理解できないだろう。
差別は、前の記事で書いた。
基軸である「日米同盟」の相手(アメリカ人)のことすら、多くの日本人は、分かっていない。
まあ、頭がお花畑だからか、昔から日本人(日本軍)は、情報を軽視しがちだからかは、よく分からない。
多文化社会、共生社会と、声高に主張する人たちは、これらを分かっているのだろうか?
言葉が通じず、宗教が違い、考え方も違う・・・ものすごい努力や、いろんな意味でのコストが必要となる。
正直、管理人は、全く自信がない。