移民・難民・外国人問題

一部、過去記事のリンクが切れています。現在、修正中です。



毎日多数の死亡者が出るブラジルとメキシコの現実。日本人は、想像するのも難しい。

 

日本にいると、想像するのも難しいだろう。

 

日本が、いかに恵まれた国か分かる。

 

以下、全ての記事の赤字・太字は管理人による。

http://saopauloshimbun.com/%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%95%B0%E3%80%8018%E5%B9%B4%E4%B8%8A%E5%8D%8A%E6%9C%9F2-1%E4%B8%87%E4%BA%BA/

 

殺害された人の数 18年上半期2.1万人
2018年7月19日 132

 

 ブラジル国内では2018年5月だけ3346人暴力によって殺害された。今年1~5月の累計では、暴力犯罪によって他人に命を奪われた人の数少なくとも2万1305人に上る。国内で発生する暴力犯罪による犠牲者の数を毎月まとめているニュースサイト「G1」の指標で明らかになったとして同サイトが18日付で伝えた。

 

 なお、この数字には、まだ集計できていないなどとしてすべてのデータを公表していない5州(バイア、マラニャン、パラナ、ピアウイー、トカンチンス)の数字が含まれていないため、今年1~5月に殺害された人の数は、実際には2万1305人よりも多い

 

 これまでの数字には意図的殺人、強盗殺人、傷害致死といった、致命的で意図的な暴力犯罪による犠牲者が集計されている。

 

 ブラジル他国と戦争をしているわけでもなければ内戦状態にあるわけでもない。しかし、今年に入ってからの5カ月間に他人によって殺害された人の数は、政府軍と反政府組織が争うシリア内戦犠牲者の数はるか上回っている。非政府組織(NGO)であるシリア人権ネットワーク(SNHR)によると、18年1~6月に内戦によって命を奪われた民間人の数は4759人だった。

 

2018年7月19日付

 

次は、メキシコの現実。

 

約1か月前の記事。大統領選の結果はすでに出ている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3180449

選挙控えるメキシコ、政治家133人殺害
2018年6月29日 8:16 発信地:メキシコ市/メキシコ [ メキシコ 中南米 ]

 

【6月29日 AFP】大統領選、連邦議会選、地方選の投票を今週末に控えるメキシコで、候補者登録の始まった昨年9月から選挙運動最終日の今月27日まで133人の政治家殺害されたことが明らかになった。選挙関連の暴力を調査したコンサルティング会社エテレクト(Etellekt)が28日、AFPに述べた。

 

 犠牲者の大半を占めたのは、メキシコの強力な麻薬カルテルから狙われることの最も多い地方政治家。選挙に立候補していたのは48人で、うち28人が予備選期間中、残り20人が本選期間中に殺害された。連邦議会選の候補者は1人だけだった。

 

 メキシコでは昨年殺人発生件数が過去最悪の2万5339件を記録しており、今回の選挙における暴力の規模も過去の記録を大幅に上回っている。


 同国では政府麻薬密売の取り締まり軍を動員した2006年以降、暴力事件が多発している。

 

 エテレクト幹部のルベン・サラサル(Ruben Salazar)氏は、麻薬戦争が始まって以降、麻薬カルテルが分裂したことで政治家への暴力に拍車がかかったと指摘。AFPとの最近のインタビューで、「新たに生まれた小組織」が取引に応じない政治家を排除していると説明した。

 

 7月1日に投票が行われる今回の選挙は、大統領、連邦議会議員、州・地方の公職者数千人を選ぶもので、汚職と暴力が主な争点となっている。(c)AFP

 

どうしようもない国だ。

 

最後に、またもやブラジルから。 

 

これも日本人には想像できない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/200-8.php

ブラジルの街中でサソリの大繁殖が始まった?昨年死者200人
Scorpions Invade Cities to Find Food, Kill Hundreds

2018年7月17日(火)20時00分
デービッド・ブレナン


<森林破壊の代償か、サソリが都市に侵入し、ゴキブリを餌に繁殖し始めた。食い止める方法はあるのか>

 

ブラジルの街中で、サソリ刺されて毒で死んだ犠牲者昨年200人近くに達し、当局が全国にサソリ警戒令を出した。

 

英紙ガーディアンによると、森林破壊と都市の拡大で棲みかを追われたサソリが都市に侵入し、繁殖し始めている。

 

政府統計によると、2017年には全国で少なくとも184人が刺されて死んだ。2013年の死者が70人だったのに比べると大幅増だ。刺されて命拾いした人12万6000人に達する。先週はサンパウロで4歳の少女がサソリの犠牲になり、改めてその危険が注目された。少女は病院に運ばれたが血清の備えがなく、別の病院へ運ばれる間に手遅れになったのだ。

 

ブラジルにいる4種類のサソリのうち、もっとも危険なのがイエロースコーピオン。それが今、乾いた草原にある古来の巣を出て、都市の下水やゴミ捨て場に移りすみ始めている。これらの場所では好物のゴキブリに不自由しないからだ。

 

サソリは生命力が極めて強い。代謝が低いので餌なして7カ月生きられる(ゴキブリがいればそんな必要もないが)し、単位生殖なのでオスがいなくてもメスだけで繁殖できる。

 

つまり、大量繁殖を妨げるものはほとんどない。「人間との接点は非常に大きい」と、ブラジルのブタンタン研究所の研究者、ロジェリオ・ベルタニは言う。「個人的には、事態は悪くなる一方だと思う」

 

当局はできる限り多くのサソリを捕獲しようとしているが、あまりに数が多い。アメリカーナ市の4人の捕獲チームは今年だけで8000匹捕まえた。チームを率いる獣医のホセ・ブリテス・ネトはエスタダオ紙にこう語った。

 

「この種は侵略的で、定着し、適応にも優れている」

 

ブラジルやメキシコに行く気が失せてしまう。

 

笑いそうになるのが、ブラジルの憲法は、メチャクチャ理想が高い点である。

 

過去記事。 

imin-nanmin-gaikokujin.hatenablog.jp

 

 

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内容紹介


かつては人種差別が存在しないといわれたブラジルだが、現在では、実は様々な人種問題を抱えていることが明らかになっている。米国の社会学者が、自国の人種問題の構造と比較しながら、ブラジルの人種問題の特徴を論じ、問題解決の是正策を模索する良書。