日本と諸外国の比較。日本の「強み」を自覚しよう。
ちょっと、視線を世界各国へ。
他国と比較して、自国をより高めることは必要だし、また、自国の良い点に気づくキッカケにもなる。
そういった観点から、気軽に見れるテレビ番組として、2つ紹介する。
1つ目は、これ。
この番組は、各国の経済情勢を見つつ、その国で、日本はどういう役割を果たしているのか、といった作りになっている。
各国の事情も分かり、非常に勉強になる。
もう1つは、知らない日本を、知ることができる番組。
日本礼賛番組である(笑)
ただ、それだけではなく、自分が、いかに自国について知らなかったかを、痛感させられる番組でもある。
番組の簡単な説明をすると、日本に、何らかの興味を持っている外国人が、日本に来て、様々な体験をするという番組である。
2つとも、テレビ東京の番組になってしまった・・・(汗)
偏るのは良くないので、また今度、違う局の良い番組を紹介する。
今日の記事は、ヨーロッパ事情について。
以下、すべての記事の赤字・太字は、管理人による。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161118-00050242-gendaibiz-bus_all&p=1
世界で一番「幸福」な国スイスは、ニッポンと何が違うのか? 似ているところもけっこうあるが…
現代ビジネス 11/18(金) 11:01配信
ドイツとスイス、そして日本
私の住むシュトゥットガルトから急行列車に乗れば、2時間ほどでスイスの国境を越える。東京から長野へ行くのとさほど変わらない。しかも、スイス国民の6割以上の人々は、少々アクセントが異なるとは言え、ドイツ語を母国語として使っている。この両国は似たところが多い。
たとえば、どちらも規則がたくさんあり、皆がその規則を割とちゃんと守るところが似ている。赤信号で車は止まるし、駐車違反も少ない。両国とも財政規律を重んじ、ヨーロッパの他の国と比べると、失業率は低く、収入も多い。公共の場所は清潔で、どこでトイレへ入ってもびっくりしない。
だが、だからといって、彼らがお互いに好き合っているかというと、それは別だ。ドイツ人は、「スイスは素晴らしい。ただ、スイス人さえいなければもっと素晴らしい」と皮肉るし、「我々の(悪い)性格をさらに徹底すれば、スイス人が出来上がるだろう」などという、ドイツ人特有の自虐的ギャグもある。
ひょっとすると、彼らは似すぎていて、近親憎悪のようになっているのかもしれない。いずれにしても、お互いをちょっとバカにしながら、実は一目置いているというのが、スイス人とドイツ人の関係のようだ。
さて、では、スイスと日本はどうかというと、これまた面白い。公共の場所が清潔で、真面目に規則を守り、勤勉で、製造業が強いといったところは、ドイツとの共通点とほぼ重なる。また、スイスには峻険な山が連なり、日本は海に囲まれているため、両国とも自由な動きを阻まれ、昔から少し閉塞感があったところも似ているだろう。
ただ、違うところも多々ある。スイス人はEUの真っただ中にありながら、頑としてEUには入らない。NATOにも加わらない。しかし、それを孤立などとは考えない。この国の人々は、他国民とつるむ必要性をあまり感じていないようだ。
それに比して我々日本人は、何をするにも仲間を探し、仲間が見つからないと、すぐに自信をなくしてしまう。なかなか「我が道を行く」ことができない。国内では価値のある「和の精神」だが、それを、利害の異なる外国との関係にまで広げようとするので、うまくいかない。外交といえば、諸外国では軍事であり、商業利権の争奪であるが、日本ではなぜか国際親善っぽい。
スイスは、男子国民皆兵制を含む堅固な国防体制を守り続けている。永世中立国であるからといって攻撃されない保障などないと考えており、強い軍隊を持つことが国是だ。
スイスの国防省の正式名は、「国防、民間防衛、スポーツのための省」だ。危機感を保つため、それなりの学校教育がなされる。いまも「有事」という言葉が生きており、国民は有事には蜂起する覚悟だ。「スイスには軍隊はない。スイス自体が軍隊だ」と言われるが、軍国主義と民主主義を、ここまで上手にミックスした手腕は大したものだといえる。
今となっては、スイスよりもずっと多くの危険にさらされているように見える日本人が、まったく危機感を持たずに、国防もエネルギー調達も他国に全面的に依存して暮らしていることを知れば、彼らは腰を抜かすに違いない。
・・・確かに。
続き。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161118-00050242-gendaibiz-bus_all&p=2
スイスが豊かな経済を謳歌できるワケ
経済を見ても、スイスと日本は決定的に違う。スイスは輸出に負った国であるが、日本は人口が多い上、国民にちゃんと購買力があるため、内需が強い。生産したものを自分たちで買えるというのは、幸福なことだ。
2013年、スイスの輸出依存度(GDP比)は31.7%だが、日本のそれは14.5%。スイスは人口が800万強しかいないので、作ったものを輸出しなければいけないのは、ある意味で当然だが、実はヨーロッパの大国ドイツも輸出依存度は高く、30%を超える。
つまり、ドイツ企業は輸出で儲けているが、自治体はかなり貧乏で、公共投資がされにくく、道路や学校など、インフラのオンボロさ加減は相当なものだ。
さて、スイスと日本、決定的に違うのは一人当たりのGDPだ。2015年の統計では、スイスが世界第2位で、日本が26位(IMF-World Economic Outlook Databases)。26位というのは、財政破綻国フランスよりも低く、それどころか、その混沌さのあまり“白いインド"と陰口を叩かれているベルギーよりもさらに低い。
イタリアやイスラエルとどっこいどっこいの水準となると、円安を考慮したとしても、ちょっと低すぎる!
それどころか、2015年に発表された国連のWorld Happiness Reportによると、スイス人は世界で一番幸福で、日本の幸福度は46位。これはエルサルバドルよりも低い。我々はそれほど薄幸な国民なのだろうか? これも納得できない。
輸出依存度が高いスイスが豊かな経済を謳歌しているのに、自動車やデジカメなどの消費財に加えて、資本財から精密機械、材料工学まで幅広く力量を発揮し、安全な原子炉まで作れて、かつ内需が安定している日本が苦戦しているのは、すごくおかしい。
日本は自然にも恵まれている。冬でも風光多彩で、山へいけばスキーができ、南国では海水浴さえできる。冬のあいだ国中が凍てつき、それが何ヵ月も続くスイスよりも、生産性においても、精神の安定においてもはるかに恵まれていると、普通なら思う。
冷静に見て、私たちが手にしているカードは、スイスよりも多いはずだ。その私たちが幸せでないなんて、いったいどういうことなのだろう?
そう思った途端、スイスへの興味が湧いた。どうせ近いのだから、行って、見てくればいい。スイスフランがめっぽう高いのが玉に瑕だが、そのスイスフランとて、考察の対象としてはなかなか興味深い。
日本は、輸出に頼っていると勘違いしている人が、非常に多いが、基本的には、この記事のとおり、内需がしっかりしている国である。
この点は、本当に、日本の素晴らしいところ。
お隣の迷惑国「韓国」は、内需が弱く、完全に輸出に頼っている。
そのため、経済が、外的要因によって激しく動揺するため、なかなか安定しない。
続き
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日本人がうちに秘めている力
欧州債務危機でユーロがへたり始めてから、投資家のお金がスイスフランに逃げ込んだため、高騰が始まった。輸出国スイスとしては、自国の通貨が高くなりすぎるのは一番困る。しかもスイスはEU向けの輸出が全体の6割を占めている国だ。対ユーロのスイスフラン高は深刻な事態だった。
これを是正しようと、2011年9月、スイス中央銀行が介入し、1ユーロ=1.20スイスフランの為替レートを設定した。「ユーロがもう少し落ち着くまでの荒療治」というつもりであったに違いないが、ユーロはその後も一向に落ち着かなかった。それどころか、落ち着く見通しさえない。
そこで、2015年1月、スイスの中央銀行は、その固定レートを再び突然撤廃したのである。20分後には、1ユーロが0.8スイスフランまで高騰し、世界中の為替市場が混乱した。誰もが理解できない不思議な金融政策だった。
結局、その後遺症は今も続き、スイスの中央銀行は介入を止められない。おそらく金庫には、ここ5年来、買い続けてきた大量のユーロが唸っているだろう。日本が輸出に依存していないことは、まさに僥倖なのである。
(中略) ※この記事を書いた人の本の紹介なので(笑)
スイスの政治、経済、移民政策、観光業、農業、エネルギー、そしてスイス人のメンタリティーなどを、日本と比較しながら見ていった。スイスは長期的な戦略をもったすごい国だと思う。EUの孤島だが、誰も孤立しているなどとは言わない。
日本だってそれは同じ。孤立などしたくてもできない。日本の輸出品目の中には、日本から買うしかないというものが多い。とくに生産財は、円安でも円高でも、高品質の日本製が売れる。日本人はそれを誇りに思うべきだ。
アジアの中で独立独歩の繁栄を築けるかどうかは、結局、私たちの心の持ちよう次第だというのが、本書の結論。私の願いは、日本人がうちに秘めている力にぜひ気づいて欲しいということ。本書をお手にとっていただければとても嬉しい。
川口 マーン 惠美
管理人は、スイスについては、あまりよく知らない。
「何でも国民投票で決める」、「永世中立国だが、軍事力はすごい」、「国民皆兵」、「高速道路が滑走路になる」・・・だいたい、池上彰さんの番組で得た知識のような気がする(笑)
いずれにせよ、今回の記事は、日本を知るうえで、いい記事だと思う。
リンク先には、この記事に関する新刊の紹介があるので、気になる人はどうぞ。
管理人は、たぶん読まない(笑)