移民・難民・外国人問題

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卑劣な「デートレイプドラッグ」の被害が、表面化しにくい理由について。「知り合い」の男性と飲食する際は、そういう被害がありうると想定しておくこと

 

前に紹介した記事。

 

imin-nanmin-gaikokujin.hatenablog.jp

 

 どうも、「デートレイプドラッグ」について、あまり知られていないようなので、もう1つ記事を追加。

 

以下、全ての記事の赤字・太字は管理人による。

https://www.news-postseven.com/archives/20171216_637353.html

卑劣なデートレイプドラッグ 被害が表面化しにくい理由
2017.12.16 16:00

 

「デートレイプドラッグ」とは、特定の薬物を指す言葉ではない。相手を性的に支配し搾取するために、同意を得ないまま摂取させる薬物などのことだ。映画プロデューサー、ワインスタインによるデートレイプは、食事に誘って睡眠薬を飲ませるのが常套手段だった。世界中で性的搾取の告発が相次ぐなか、セレブだけでなく一般人からも被害を訴える声が、ここ日本でも大きくなりつつある。ライターの森鷹久氏が、被害者の告白をきいた。

 

* * *

 

「全く面識がない人ではない。むしろ、人間関係がある程度出来上がった時やられてしまうんです」

 

 最近になって日本でも語られるようになった「デートレイプドラッグ」の存在。相手酩酊、もしくは睡眠など"普通ではない状態"にさせレイプに及ぶ為の“ドラッグ”のことだ。使用されるのは違法なドラッグだけとは限らない。合法だが入手手段が違法なもの、身の回りにあるが正当な使用方法ではないものもある。

 

 危険ドラッグが再び「世に蔓延している」との情報通からのリークを元に取材していた筆者は、偶然にも数名の「デートレイプドラッグ」被害者から話を聞くことが出来た。そして驚いたのは、そのうち複数の女性が冒頭のような証言をしたことだ。

 

 例えば「女性が男性から酒を飲まされて性的暴行を受けた」という話が出ると、同情意見が多勢を占めても、男についていく方が悪い、女性にも隙があったのではないか、などといった論が噴出する。もちろん当事者のみにしかわからない部分も多く、第三者的な視点からでは明確に善悪をつけられない場合もあるが、この「デートレイプドラッグ」を用いたことが疑われるケースの場合、加害者側の計画的かつ陰湿な犯行形態と、その動機が浮かび上がってくる。

 

 都内の飲食店でアルバイトをしていたAさん(20代)は、同店グループの社員であり、店長だった既婚者の男性(40代)から飲みに誘われたことをきっかけに、肉体関係を持ってしまった。酒好きだったこともあり、また「職務の延長線上の事」であるとして、店長からの誘いを断らなかったAさんだったが、当時は"不思議なことが起きた"としか思っていなかった

 

「生ビールを二杯とチューハイ、焼き鳥を少し食べただけで、視界が狭くなったように感じると、その数分後には記憶が飛びました。気がつくと、ラブホテルのベッドに横たわっていて、店長が横で寝ていたんです」

 

 下腹部の違和感と、ベット脇のゴミ箱に捨てられていた使用済みの避妊具を見て「酔っ払ってやってしまった」と自責の念に駆られたAさん。翌出勤日に自ら店長に謝罪したが……。

 

「店長は“私が酔って店長を誘った”と言ったんです。店長には男性的な魅力を感じたことがないだけでなく、酔うと性欲が減退する私が、本当にそんなことをしたのかと疑問に思いました。さらに、お酒三杯で記憶を飛ばした事もなかった。でも、店長の奥さんにも悪いと思い、とにかく謝りました

 

 その後、店長は勤務中のAさんの体を触ってくるようになった。飲みの誘いを断ると「あの時みたいに……」などとセクハラ発言も浴びせ続けられ、同僚にも「A子は酔うとすごい」などと吹聴までされた。耐えきれなくなったAさんはその数週間後に店を辞めたのだった。

 

 それから二ヶ月後、かつてのアルバイト先の同僚から入った連絡により、自身が被害者である事を知ったのである。

 

被害者が、加害者に謝ることになってしまうとは・・・。

 

次。 

https://www.news-postseven.com/archives/20171216_637353.html?PAGE=2

 

「既婚者の女性パートさんが、仕事が終わっても帰宅しないという事で、旦那さんが店に来られたそうです。ちょうどその日、休みだった店長に電話し確認すると、パートさんを酔わせて家に連れ込んでいた事が発覚しました。旦那さんが問い詰めると、店長は睡眠導入剤を酒に混ぜた事を告白したんです」

 

 この事件をきっかけに、店で働くアルバイトやパートの女性複数が、店長から飲みに誘われ、その後同じような"経験"をしていた事も発覚。全員が、店長の犯行を“自身の失敗”と解釈し、恥ずかしさから誰にも言えずにいたのである。

 

 一部の女性に至っては、一度の失敗を逆手に取った店長から何度も肉体関係を迫られて、精神的に追い詰められたケースもあった。被害を受けた女性らは憤慨し、刑事告訴を考えて、店を経営する法人に訴えた。しかし……。

 

女性一人につき5万円の“迷惑料”が支払われただけで、それ以外の賠償は全くなし。店長は異動で本社勤務になったものの処分は受けていません。納得がいかず警察や弁護士にも相談をしましたが、いずれも“証拠がない”ということで取り合ってもらえませんでした」

 

 もし、店長が違法薬物や違法に入手した薬を使用したのなら警察も積極的に取り組んだかもしれないが、ドラッグストアで買える薬を使っていたから捜査されないのだと聞かされた。処方箋の必要がない程度の薬でも、容量として定められているより多く、さらにアルコールと併用させると効き目が強くあらわれることがある。店長は、すでに酔っているタイミングを見計らって女性に飲ませる犯行だったとも囁かれた。

 

「デートレイプドラッグ」を使った性的暴行は、体内外の遺留物、または映像や写真など、明確に暴行を示す“証拠”が残っていないと立証は難しく、当局も事件として扱わない場合が多いと言われている。被害を証明するためには、できるだけ早く病院等で診断してもらうように、と被害者救済団体もアナウンスをしているが、被害女性にとっては酷としか言いようがない。

 

 性的暴行を受けた被害者女性にしてみれば、一刻も早く身体中を洗い清めたいはずであるし、どうにか忌まわしい記憶を消し去れないかと願うばかりで「相手を訴える」という考えに至らないことは、火を見るより明らかであるからだ。

 

 このように、「デートレイプドラッグ」は、ある程度の関係性が作られた状態で用いられる場合が多いことが、複数の告白を聞いたことで特徴の一つとして浮かび上がった。A子さん同様、顔見知りから「デートレイプドラッグ」を使った性的暴行を受けたというのは、関東地方在住の大学生・B美さんだ。

 

別れた元カレからしつこく誘われ飲みに行った時、お酒の中に睡眠薬を入れられました。意識のないままに暴行され、写真も撮られて嫌がらせも受けました。翌日に検査に行ったので元カレの犯行が明らかになったのです。謝罪と慰謝料、そして撮影データを全て消すという約束をして解決したんですが、男性が恐ろしくなり、生活に支障をきたすようになりました」

 

 しつこく迫ってくる元カレだから、という前提もあって少しは警戒していた。だが、まさかこれほど卑怯なことをするとは予想できなかった。不自然なプレゼントなどであれば疑ったかもしれないが、知人として普通にお酒を飲むことはできると思っていたのだ。ところが、その、普通にしていれば大丈夫という思いにつけ込まれ、離席したわずかな瞬間に睡眠薬を混ぜられた。

 

 このように、ある程度顔見知りの関係であればあるほど、ドラッグを周到に"仕込む"必要はなくなる。相手が無防備に席を離れた隙に"堂々"と、酒などの飲食物に混入させることができるのである。

 

男性と2人きりで飲食する際は、そういう被害がありうると、想定しておかなくてはならない。

 

最後。 

https://www.news-postseven.com/archives/20171216_637353.html?PAGE=3

 

現実には、ややこしいケースもある。ドラッグを使おうとする人間が「関係性」を意図的に作り出すパターンもあると、強く指摘しておきたい。以前、関東地方で女性100人以上を強姦し、その様子を撮影、動画や写真をアダルトサイトに売り払っていた男逮捕された。この事件はまさに「デートレイプドラッグ」をつかった犯行そのものだと、警視庁担当記者が説明する。

 

「男は、宿泊形式の治験アルバイトなどと言って女性をホテルや旅館に誘い出し、酒を飲ませた上で睡眠薬を飲ませ、女性が知らない間に強姦したり撮影をしていました。中には被害に気がつかず、何度も“治験”に参加する女性もいたほど。被害者女性が、自分の動画がネット上に上がっていることに気がつき、男の犯行が発覚しました」(警視庁担当記者)

 

 温泉入浴による血圧の変化を調べるモニター募集の広告で集められた女性たちは、医師や会社経営者と名乗っていた容疑者の男から、途中で目が覚めると睡眠時の血圧調査がうまくできないと説明を受け、言葉巧みに睡眠剤を飲まされるなどしていた。知らない間に飲ませるどころか、女性が「睡眠薬を飲むための理由」を、きちんと用意していたのである。

 

 それによって、前述の"関係性"に似た感情を相手に刷り込ませていたという容疑者。100人以上の被害者がいたにも関わらず、ほとんどの女性が“被害”に気がついていなかったこの気づかないところ、気づきにくいところが「デートレイプドラッグ」の恐ろしさ如実に表しているとも思える。潜在的な被害者の数を想像すると、背筋が寒くなるのだ。

 

 現在、このデートレイプドラッグは、ある意味で進化も遂げつつある。都内在住の会社員の男性・Cさんは、数年来の遊び友達から面白半分で紹介された「下半身が元気になるクスリ」を飲んだ直後に、気を失った。そして、友達Cさんが気絶している間に、性交に及んでいたというのだ。

 

「知人は合法ハーブ(危険ドラッグ)の販売サイトで買ったという“元気になるクスリ”だといって笑いながら見せてきました。ノリで飲んでみたのですが、まさかこんなことになるとは思わず……本当にショックです。これで私が女性なら訴えたいとも考えますが、相手は友人であり同性。なかなか言い出せません

 

 何年も前からの遊び仲間で、一緒に飲むこともしょっちゅう。悪ふざけが好きだということは知っていたが、本当に悪質なことをされたこともないし、そういった評判もなかった。以前、似たようなクスリを仲間で飲んで「何もないじゃないか!」と笑い飛ばしたことがあったため、今回も同じようなものだと思って飲んだところ、下半身が元気になるどころか意識が混濁する薬だったため、予想外の結末を迎えたのだった。

 

 このように、最近の「デートレイプドラッグ」には「簡単気軽に買えるジョークグッズ」といった認識で使用される例が増えているとも言われている。かつて「危険ドラッグ」が、ハーブの一種だからと軽く扱われていたのに気づけば深刻な問題となった、というように、「デートレイプドラッグ」を使用するハードルも低くなってきている様子がうかがわれる。

 

 2017年7月から、女性が被害者の場合に限定されていた強姦罪が廃止され、男性も含む性別不問強制性交等罪が設けられた。睡眠・飲酒酩酊している人に対して性交等に及ぶこと準強制性交等罪になり、5年以上の有期懲役に処せられる。しかし現実には、証拠不十分で有罪に至らないことも多く、新法の制定を知らない人が多い現状では、被害者は泣き寝入りを強いられる他ない。薬物使用の容疑者に対しては、もっと厳しく罪と向き合わせる必要があるだろう。

 

 じわじわと世の中に広がりつつある「デートレイプドラッグ」。被害に遭わないよう注意するのはもちろんだが、もし異変を感じたら、辛くても「検査を受ける」こと。そして、被害者を責めないこと。これ以上、卑怯者の好き勝手にさせてはいけない。

 

男性も、気をつけなくてはならない。

 

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内容紹介
15歳の元日。 私は死んだ――
「15歳で集団強姦に遭ったのなら普通は男性嫌悪になるだろう。自ら風俗嬢になるなんて、
この娘の人間性に問題があるのでは?」…今一瞬、そう思ったあなたにこそ、読んでほしい。

2013年、警察に届出があった性暴力被害のうちレイプ被害は約1400件。
内閣府の調べによると、レイプ被害を警察に相談した人はわずか3.7%に留まっています。
レイプされた女性の人生がその後どのように狂っていくか。どれほどの深い傷を心に刻み込むものか。
15歳にして性犯罪被害者となった女性のこの赤裸々な手記を出版することにより、
非道な性犯罪がこの世からなくなることを願ってやみません。 ―――編集部

葉子さんの体験した、一見不可解な世界は、トラウマの精神医学の立場から言うと、
むしろ腑に落ちるものばかりなのだ ――解説:和田秀樹(精神科医)
(カバー写真:荒木経惟)

 

出版社からのコメント
私は15歳のあの夜から、ずっと心を殺して生きてきました。
そう、ここに書いているのは、今これを読んでいるあなたのことですよ―――著者

羽交い絞めのまま車は走り出す。「何をするんですか、助けてください」やっとの思いで小さく叫ぶと、握りこぶしで顔を殴られた。
痛さで気が遠くなりそうだった。セーターを首の下までたくしあげられ、強い力で乳房を揉みしだかれた。
その後はもう、声も出ない。どこに連れられていくのだろうか。これから何をされるのだろうか。早く逃げなければならない。
寒さのせいなのか恐怖のせいなのか、身体がガタガタ震え、止まらない。
いつのまにかおしっこを漏らしてしまったようだ、スカートがひんやりと冷たかった。
脳も痛みで震え、身体も止まらない震えに襲われながら、母のことを考えた。時折、男たちの笑い声が聞こえた。
私の左腕を押さえつけていた男が片手でズボンをずり下げているのに気が付いた。
私の腰まである長い髪を鷲掴みにして、顔を股間に持っていかれた。「しゃぶれ」低い声が命じた。
他の男たちは静かにそれを見守っている ―――(本文より)