米中による「太平洋分割」支配に注意せよ!アメリカは、日本をだまし討ちした過去がある(ニクソンの訪中)
現在、ロクでもない米軍を、日本に駐留させる理由の1つは、これ。
※ 以下、全ての記事の赤字・太字は、管理人による。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171125-00010000-newsweek-int
米中の太平洋東西分割で、日本が「中国ヤマト自治区」になる日
11/25(土) 15:37配信 ニューズウィーク日本版
米主導のインド太平洋戦略に韓国が無視を決め込み理由
11月5~14日、トランプ米大統領がアジアを歴訪した。日本では北朝鮮危機が強調されるなか、国際的に注目されたのは「インド太平洋戦略」だった。
これはトランプ米大統領が10日、ベトナム中部のダナンで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で提唱したもの。アメリカやオーストラリア、日本など民主主義的価値観を共有する諸国が中心となって連携を強化する戦略だ。トランプの手による原稿と思えないほどの出来栄えが、かえって米政権の熟議を経たことをうかがわせる。
日本での議論とは裏腹に、21世紀の地球規模の脅威は極東の小さな朝鮮半島でなく、東シナ海と南シナ海に潜む。新戦略はこうした地域で中国の現実的な脅威を取り除く可能性を帯びている。既に南シナ海に浮かぶ島々は軍事要塞となった。
サンゴ礁を埋め立てて戦闘機の滑走路を整備し、「航行の自由」作戦の米艦を迎え撃つミサイル網も配備。中国がその気になれば、マラッカ海峡と日本を結ぶシーレーン(海上交通路)を封鎖できるようになりつつある。
さらに東シナ海で日本が沖縄県尖閣諸島を失い、台湾が中国に「解放」されたら、中国海軍は堂々と太平洋に出てくる。そうなると「太平洋には米中両国を受け入れる十分な空間がある」と繰り返し米大統領に迫る習近平(シー・チンピン)国家主席の「中華民族の偉大な復興の夢」も、現実的な「世界の悪夢」となる。
ハワイ沖に米中中間線が引かれ西太平洋が「中国の海」となれば、没落する「帝国」アメリカと新興の「中華帝国」による世界分割となる。台湾は「祖国の懐に復帰」し、日本は「中華人民共和国ヤマト自治区」になるかもしれない。
こうした脅威をよそに、日本の政治家や評論家は北朝鮮が世界的脅威だと唱えてやまない。
<中国に擦り寄る三不政策>
彼らは歴史的な悪夢の再演を恐れている。あたかも日本列島の脇腹に突き刺さるナイフのような形をした朝鮮半島を支配した勢力が日本を脅かしてきた。中国の歴代王朝、近代では帝政ロシアが試みた南下がそうだ。
北朝鮮脅威論者はさらに、金王朝の崩壊と韓国による統一のシミュレーションを描く。統一朝鮮が誕生すると、人口など国力の面で日本に接近する。歴史問題でぎくしゃくしてきた日本は南北統一を望んでいない。一方、統一朝鮮の国境が北へ延び在韓米軍の活動範囲も広がることは、中ロにとって悪夢だという。
確かに統一朝鮮も今の韓国のように中国べったりとなるだろう。だが中国艦が日本海に面した釜山や羅津を拠点に、オホーツク海を抜けて太平洋に出られるとは思えない。ウラジオストクを極東の拠点とするロシア海軍はそうした中国海軍の航行を喜ばないからだ。今や日本にとって朝鮮半島は「ナイフ」といえる存在ではないのだ。
南北統一で米軍の活動範囲が広がったとしても、今のアメリカには中ロと戦う心構えも政治的環境もない。さらに統一朝鮮と延々と歴史戦のようなイデオロギー論争を繰り広げることに、成熟した近代国家の日米両国民は大半が関心もない。
こうした点から、注視すべきは北朝鮮危機よりも「インド太平洋戦略」だ。現に新戦略をめぐり、攻防戦が始まっている。韓国は早速この戦略に不同意を表明し、中国の意向に沿った態度を鮮明にした。
既に文在寅(ムン・ジェイン)政権が中国に表明した「三不政策」――「THAAD(高高度防衛ミサイル)の追加配備」「アメリカのミサイル防衛(MD)網参加」「日米韓の軍事同盟化」の3つを行わないという約束を果たした形だ。
北朝鮮に有利になる三不政策を韓国にのませ、今度は米主導のインド太平洋戦略を無視させる......。これこそ、中国の本当の関心は朝鮮半島よりも太平洋にあるという証明でもある。
過度の北朝鮮批判で国際的関心が朝鮮半島一色になれば、日米同盟はおろか世界に対する真の脅威を見過ごしかねない。
<本誌2017年11月28日号掲載>
楊海英(本誌コラムニスト)
この記事を書いた「楊海英」について、ウィキペディア情報。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%8A%E6%B5%B7%E8%8B%B1
楊 海英(ようかいえい、ヤン・ハイイン、1964年9月15日 - )は、中華人民共和国内モンゴル自治区(南モンゴル)出身の文化人類学者。モンゴル名はオーノス・チョクト、日本に帰化した後の日本名は大野旭で、「楊海英」は中国のペンネームである。
いくつか、同意しかねる部分もある記事だが、このリスク(中国の太平洋進出)を頭に入れておかなければならない。
北朝鮮脅威論は、ある意味、日本は上手く利用していると思う。
北朝鮮脅威にキチンと向き合えば、日本の「軍事的制約」を外しやすくなるからだ。
日本は、現在、明治時代のような「不平等条約」を結ばされているのだから、あらゆる環境の変化を利用して、これを解消しなければならない。
「専守防衛」なんて、まやかしだ。
「専守防衛」とは、「本土決戦」を意味する。
300万人以上が死亡した第二次世界大戦のときでさえ、しなかったのに。
キレイごとや美辞麗句に、ダマされてはいけない。
それから、記事のタイトルに入れておいたアメリカのだまし討ちは、有名な話。
一応、メンドクサイときのウィキペディア。リンクを貼っておく。
ニクソン大統領の中国訪問(ニクソンだいとうりょうのちゅうごくほうもん)は、1972年2月21日にアメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンが中華人民共和国を初めて訪問し、毛沢東主席や周恩来総理と会談して、米中関係をそれまでの対立から和解へと転換して第二次世界大戦後の冷戦時代の転機となった訪問である。また、前年の1971年7月15日に、それまで極秘で進めてきた米中交渉を明らかにして、自身が中華人民共和国を訪問することを突然発表して世界を驚かせたことで、「ニクソンショック」と呼ばれている。
(中略)
当時西側でもっとも衝撃を受けたのは日本であった。この時点でイギリス・フランス・イタリア・カナダはすでに中華人民共和国を承認しており、西独と日本は未承認で特に日本は中華民国との関係が深く、まさに寝耳に水であった。
日本は、全く対応できていなかったのだ。
この外交ベタは、いまだに解消されていない。
ねつ造された慰安婦問題の拡散、明治遺跡群の世界遺産登録時のゴタゴタ、南京大虐殺の世界遺産登録を許すなど、アホとしか言いようがない。
また、朝鮮有事の際の邦人保護計画が、上手くいっていないようだ。何をしてるんだか・・・。
第二次世界大戦後、朝鮮半島を脱出する際の悲劇を描いた『竹林はるか遠く』のように、また、ヒドイことが起きるに違いない。殺人・レイプ・強盗・誘拐・・・。気分が悪くなってきた・・・。
それにしても、外務省のことを、「害務省」とは、よく言ったものだ。
一応、中国の太平洋進出に関する記事をもう1つ。
http://www.sankei.com/world/news/171124/wor1711240030-n1.html
2017.11.24 21:33
中国空軍の遠洋訓練は「常態化、実戦化」と中国紙 西太平洋までの越境が活発に
【北京=藤本欣也】中国空軍が沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」を越えて西太平洋へ至る遠洋訓練を活発化させている。中国共産党機関紙、人民日報は24日、遠洋訓練の「常態化、体系化、実戦化を実現した」と伝えた。
同紙によると、H6爆撃機など複数の空軍機が最近、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡や、台湾とフィリピンの間のバシー海峡の上空を越えて遠洋訓練を実施、南シナ海でも上空からパトロールを行った。
宮古海峡については、日本の防衛省が23日、中国軍のH6爆撃機など5機が同日、宮古海峡上空を飛行したと発表した。中国軍機の同海峡通過は今月3回目。
バシー海峡をめぐっては、台湾国防部(国防省に相当)が22日、中国軍の爆撃機や輸送機、偵察機、戦闘機のほか、空中給油機も加えた約10機の編隊が同日、バシー海峡の上空を越えて西太平洋に出た後、中国大陸に引き返したことを明らかにしている。
人民日報によると、中国空軍の遠洋訓練は2015年に始まり、同年は年間で4回だったが、現在では毎月、複数回実施。「軍用機の航跡は絶えず延び、海上方面での安全保障上の脅威に対する実戦能力が引き上げられている」という。
中国空軍の申進科報道官は「中国共産党大会後、空軍は新時代における戦いに勝利する能力を高めるとともに、海上方面での実戦に向けた軍事訓練を相次いで組織している」と中国メディアに説明している。
モリカケとか、どうでもいいフェイクニュースではなくて、こういうことを、メディアは多く取り上げなければいけないのに・・・やれやれ。
〈アマゾンへのリンク その1〉

- 作者: ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ,Yoko Kawashima Watkins,都竹恵子
- 出版社/メーカー: ハート出版
- 発売日: 2013/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (15件) を見る
内容紹介
1986 年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。
中学校の教材として採択された感動秘話。
邦訳が熱望されていた名著、待望の日本語版
大戦末期のある夜、小学生の擁子(ようこ・11歳)は「ソ連軍がやってくる」とたたき起こされ、母と姉・好(こう・16 歳)との決死の朝鮮半島逃避行が始まる。
欠乏する食糧、同胞が倒れゆく中、抗日パルチザンの執拗な追跡や容赦ない襲撃、民間人の心ない暴行もかいくぐり、祖国日本をめざす。
終戦前後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ、愛と涙のサバイバルストーリー
〈アマゾンへのリンク その2〉

日本と中国、もし戦わば 中国の野望を阻止する「新・日本防衛論」 (SB新書)
- 作者: 樋口譲次(編著)
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2017/05/08
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
内容紹介
尖閣戦争、わずか5日間で
日本が敗戦する!?
いや、勝利のシナリオはある!
◆日本VS中国、その現実味と詳細な予測
中国が海洋拡張政策を続け、アメリカの覇権に挑む姿勢を取る限り、アメリカはこれを受けて強硬策に出る。米中戦争の危険も高まっている。また中国が本気で尖閣、さらに沖縄を含む南西諸島をとりにきた場合、日本は勝てるのか? トランプ大統領のアメリカは本当に助けてくれるのか、自衛隊の戦力で太刀打ちできるのか――誰しも気になる疑問に、元・陸上自衛隊幹部学校長らが答える。
◆南シナ海で「海洋大国」化する中国、
そのとき、アメリカは本当に護ってくれるのか?
中国封じ込めの秘策はあるか?
出版社からのコメント
○メディア掲載レビューほか■中国「本当の狙い」
ミサイル実験という挑発を重ねる北朝鮮とそれに抑止圧力をかけるアメリカ――両国の緊張関係によって、にわかに現実味を帯びてきた朝鮮半島の有事事態。しかし、その影に隠れているが、日本が一番警戒すべき国は「海洋大国」を目指す中国だろう。
中国がかすめ取ろうとしているのは南シナ海に続いて尖閣諸島、あるいは沖縄を含む南西諸島だ。その際、「尖閣はアメリカの国益にはならない、取るに足らないただの岩だ」「あくまで日中間の問題だ」として、中国は日本とアメリカを分断させ、アメリカの援護を躊躇させながら、最終的に軍事力をもって日本や第1列島線の国々に対する局地的な戦い(紛争)に勝利する――これが中国の真の狙いだろう。
先ごろ中国の「一帯一路」構想の国際会議に自民党幹事長が出席したが、中国との経済的蜜月はリスクも伴うことも理解しておくべきだろう。(夕刊フジ 2017/5/22掲載)